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【米国雇用統計5月】 改善傾向も道半ばか


こんにちは、こーぺんです。

5月の米国雇用統計が発表されました。

内容は、比較的ポジティブなものでした。

一方で、どうやら急速な労働市場の回復という様相でもないようです。

今回の記事では、米国労働市場のトレンドについてレビューしていきます。

失業率と労働参加率

米国の雇用者数は5月に伸びが加速し、失業率は5.8%と前月度の6.1%から0.3%改善しました。景気が堅調な中、深刻になりつつなる人手不足が少しずつ緩和されつつあることが示唆されました。

米国失業率 推移

一見すると順調な推移に見えますが、労働参加率は61.7%と前月度61.8%から0.1%小幅安となっています。

米国労働参加率 推移

失業率が改善しているのに、労働参加率が減っているのはなぜでしょうか?

そもそも労働参加率は下記の式で定義されます。

労働参加率の定義

労働参加率=労働人口/生産年齢人口×100

    ・労働人口  …就業者数+失業者数

    ・生産年齢人口…15-64歳の人口

 

この定義では、そもそも職探しを諦めた人たちは労働人口に含まれません。

つまり、コロナ禍で職探しを諦めた人たちが多いため、失業率はよくなっているのに、労働参加率が下がるという奇妙な逆転現象が起こっているのです。

職探しを諦めた人が多い背景には主に下記のような理由が挙げられます。

  • コロナ禍での育児負担増
  • 手厚い失業手当による雇用のミスマッチ
  • 感染リスクが高いサービス業への就業意欲低下

そして、FRBや政府はこの労働参加率を重視しますから、今回の雇用統計を十分な労働市場の回復ととらえることはないと思います。

さらに、労働参加率、失業率ともにコロナ以前の水準には遠いことから、労働市場の完全な回復にはまだしばらくかかると考えていることでしょう。

実際、非農業部門雇用者は予想が+65万人に対して+55.9万人と予想よりは悪い結果でした。

米国非農業部門雇用者数 推移

 

雇用統計が思ったほどの伸びを示さなかったことで、市場では量的緩和政策の継続が期待されています。

上記の理由から、量的緩和政策がただちに終了する可能性は低いと思います。

しかし、米国ではワクチン普及が進んでいますから、徐々に労働市場は健全化に向かうと考えられます。

雇用統計の内容が良くなることで、テーパリングが発表されれば、一時的に市場は混乱する可能性が高いので投資家は6月7月の雇用統計に着目する必要があります。

 

こーぺん
こーぺん
雇用統計は改善傾向だけど思ったよりいまいちという感触
こーぺん
こーぺん
雇用統計と株価の行く末が気になりますね

 

 

 

 


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