投資

S&P500インデックスファンドを長期で保有せよ


古典的名著「敗者のゲーム」を記したチャールズ・エリス氏は、投資で勝つための最も簡単な方法は、S&P500のようなインデックスファンドを長期で購入・保有することだとしています。

インデックス型の投資信託に投資することで、個々の企業の動きや株価の値動きに惑わされないという主張です。また、たとえ市場が悪く見える時であっても、むしろそれは投資家にとってチャンスであり、一貫して積み立てを継続することがパフォーマンスの向上につながると述べています。しかしながら、投資家の心理として相場が弱いときに買い向かうのは非常に勇気のいる行為です。

今回の記事では、長期でS&P500インデックスファンドを購入・保有し続けることでどのようなリスク・リターンが予想されるのかについて、過去のデータをもとに検証してみました。長期投資の心構えとして、知っておいて損のない情報だと思いますので、ぜひ頭に入れておいてください。

結論から申し上げますと、15年以上生きる予定なら、愚直にS&P500に投資をするのが安パイです。

S&P500の値動き 1970年―2020年

まずは背景知識として、S&P500の値動きについて簡単に説明します。グラフは1970年から2020年の値動きを表しています。基本的には、右肩上がりで成長をし続けてきたことが見て取れます。

年平均の利回りは8%で、これがS&P500インデックスファンド最強論の根拠として取り上げられるケースが多いです。その一方で、短期的に切り取ってみると、下落しているところや横ばいになっているところがあるのがわかると思います。これは運悪く下落前に投資を始めると、しばらくの間は資産が目減りしていく期間もあるということを示しています。

それでは、投資家はどのくらいの期間はマイナスを覚悟しなくてはいけないのでしょうか?運用期間別に投資成績を表にまとめました。

計算前提

・投資方法…一括投資

・運用期間…5年、10年、15年、20年

・投資成績…成長倍率(運用開始時指数/運用終了時指数)、年平均利回りを記載

※運用コストは計算しないものとする

※各年の指数は12月1日のものを採用

運用期間別 投資成績比較

5年

5年ごとに区切った場合、46期間中マイナス成長は10期間でした。

確率にして約22%です。5年間の投資運用期間では、運用終了時の指数が開始時を下回る可能性がそれなりにあることがわかります。長期投資としてインデックスファンド投資に向き合うなら、5年間くらいは損をしていても気にしないくらいの心構えが必要だということです。

こーぺん
こーぺん
5年間で成績が振るわない中でも投資を継続する勇気が不可欠です

10年

10年ごとに区切った場合、41期間中マイナス成長は3期間でした。

確率にして約7%です。10年間の投資運用期間になると、先ほどの5年間の場合と比較して運用終了時の指数が開始時を下回る可能性はかなり低いことがわかります。一方で、確率的には0ではありませんので、運が悪いとマイナス成長することもあることを頭に入れておく必要があります。

こーぺん
こーぺん
10年間もマイナス成長の中投資をし続けるのは中々根気が要るでしょうね

15年

15年ごとに区切った場合、36期間中マイナス成長期間はありませんでした。

15年間の投資運用期間になると、元本割れのリスクが極めて低いということがわかります。どんなに悪くても、大体年平均2-3%くらいの利回りが期待できる計算です。正直15年間は長いですが、長期で投資で向き合うつもりであるならば、15年待つ覚悟が必要かもしれないということを意識しておいた方がよいでしょう。

こーぺん
こーぺん
15年間愚直に投資を継続したものが報われる世界です

20年

20年ごとに区切った場合、31期間中マイナス成長期間はありませんでした。

20年間の投資運用期間になると、元本割れのリスクはさらに低くなります。どんなに悪くても、年平均4-6%くらいの利回りが期待できます。暴落が来た時にも、「またきたか暴落君、久しぶりだね」くらいの気持ちをもって機械的に投資をし続けていれば、結果は勝手についてくることがわかります。

なお、今回の検証方法は一括投資を対象にしており、積み立て投資で同様の効果があることは示せていません。とはいえ、「長期投資の『長期』ってどのくらい?」っていうイメージ感を掴むのには十分かなと思います。時間のある時に積み立て投資についても検証を行いたいと思います。かなり大変そうですが、、、(笑)

こーぺん
こーぺん
暴落はいつ来るかわかりませんがきっと時間が解決してくれます

 

・投資期間は長ければ長いほど成績は安定する

・15年以上愚直に投資を継続する覚悟が必要

 



 

最後に

本記事では、S&P500に投資する際にどんな心構えが必要かについて、過去のデータから検証した結果をご紹介しました。インデックスファンド投資には、最悪10年くらいマイナスになることを覚悟した上で、15年間信じて続ける精神力が必要です。逆に言えば、それだけの精神力があれば、ほぼ負けない試合だとも言えます。気絶してるくらいがいいみたいによく言われますが、本当にそれくらいの長い年月を過ごす心構えが必要ですね。私たちも気長にやっていこうと思います。それでは🐧

 

 


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