こんにちは、投資家ブロガーのこーぺんです。
最近、長期金利が急騰し、株式市場に緊張が走っています。前回の記事では金利と株式が逆相関の関係にあることを解説しました。今回の記事では、もう一歩踏み込んで金利と株式が常に逆相関ではないということを説明したいと思います。
直近の動きで、株価の下落がはじまったのではと不安になっている人も多いではないでしょうか。私は今回の金利高騰による株価下落は一時的なもので、株高局面はまだ続くと思っています。景気と金利と株価の関係を説明しながらその根拠を示します。
景気と金利と株価の関係
景気と金利と株価には密接な関係があります。景気に好景気、不景気のサイクルがあるように、金利と株価にもサイクルがあります。前回の記事では、金利上昇局面では株価が下落するという話をしました。しかし、実はすべての局面でその法則が成り立つわけではありません。
正確には、景気・金利・株価は次のような循環で動いています。

表の②、⑤の期間で、金利と株価が逆相関になっていません。好景気の真ん中では両方上昇、不景気の真ん中では両方下落の動きをします。
市場に勢いがある時は、金利の影響が小さくなるイメージですかね。
では、実際の米国市場を見てみましょう。
グラフは米10年債利回り(長期金利)とS&P500指数のチャートです。

先ほど説明したサイクルで米国経済が動いていることがわかります。
さて、2020年のコロナ時の暴落は、金利が下がる中で株価も下がる状態=不景気の真ん中だった言えます。そして、その後の上昇は、金利が下がって底を打ったことでの株価の上昇でした。
冒頭で述べたように、足元ではここにきて金利が上昇してきており、株価下落の緊張感が漂っています。
しかし、米国経済の流れを見るとまだ②の状態(金利も株価も上がる状態)が始まったばかりのように見えます。
前回の金利上昇局面での株価下落は、金利が3%ほどのタイミングで起きており、今はその半分くらいの位置にいます。
ですので金利が2-3%水準に入ってくるまでは、②の状態(金利も株価も上がる状態)が続くように思われます。市場は一時的に調整局面を迎える可能性がありますが、これは押し目買いのチャンスになりそうです。
中央銀行や政府の舵どりによって、金利の上昇度合いは変わるので、今後注視する必要があります。
- 金利と株価は常に逆相関ではない
- 好景気の真ん中と不景気の真ん中では正の相関
- 金利が2-3%の範囲になったら注意が必要
好景気時は小型株が強い
先日の記事で紹介したように、好景気局面では景気敏感株の多い、小型株が強いです。
現在のチャート眺めると、2020年6月付近でゴールデンクロスを形成した後、75日移動平均線をサポートラインに反発していることがわかります。現在は25日移動平均線を割り込んだあたりなので、今後75日移動平均線まで落ちてくれば、反発後に少し購入しようと考えています。
なお、小型株の投資は時流に乗る投資なのでバイアンドホールド向きではありません。景気の動向に注意を払いながら小額で運用することをオススメします。

さいごに
今回の記事では、金利と株式が常に逆相関ではないということを説明しました。常にこのサイクルで市場が動くかは保証できませんが、頭に入れておいて損はない知識だと思います。政府がうまいこと金利のガス抜きをして、息の長い好景気局面になるとうれしいですね。それでは🐧